2008年01月10日

日常の断片

友達と雑談しているときに「無人島に何か一つだけ持っていくとしたら何を持っていく?」と訊かれたので「バンテリン」と答えたら「あー、どうにもこうにもアンタらしいわ」と感心半分呆れ半分のコメントをもらったまる子ですこんばんは。バンテリンは今の俺の必須アイテムなんだよ。松本幸四郎もしみじみと言ってたじゃないか「この効き目はありがたい」って。

『あなたの腹黒度チェック』というサイトで何の気なしに腹黒指数をチェックしてみた。開明書液ばりに真っ黒だったらそれはそれで面白いな、と思って結果を見たら、意外にも腹真っ白でした。ただ付け込まれやすいのでご用心、なんだってさ。まあ確かに意地が悪いと言われたことはないけどね。迂闊だとは言われるけど。

コンタクトを作りてぇな作りてぇなと思いつつ、いまだに作りに行っていない。ていうかあたりをつけていた店が定休だったからなんだけどね。私は何の疑いもなく使い捨てのソフトにするつもりだったんだけど、知り合いのコンタクトユーザーの人数人に聞いてみたら、ハードを勧められる率が結構高かった。実は眼球への負担はハードの方が少ないとのこと。おまけにみんな私のズボラニストぶりを知っているので、手入れが楽なハードの方がお前向きだ、とも言われてしまった。ハードにすべきなのか、俺?


posted by まる子 at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ファザー、サン

DVD-BOXに入っていた映画のうちの一本(これで何のBOX買ったかわかっちゃうなあ)。もう一作よりも画像が明るそうなので選んでみた。

主人公は二十歳の青年。軍学校に通っており、20歳しか歳の違わない若い父親と二人だけで暮らしている。母親は主人公を生んですぐに死んでしまったという設定で、全く登場しない。が、父親曰く主人公は母親に似ているらしい。

この親子はあまりにも仲がいい。父親は元軍人で現在は退役しているのだが、用もないのに息子に会いに軍学校に出向いたりしている。息子は息子でそんな父親を鬱陶しがることなどなく、それどころか父親しか視界に入っていないくらいに父親を恋い慕って生きている。説明がなかったら、紛れもなく二人は恋人同士にしか見えないくらいだ。実際そのように受け取る鑑賞者は多かったようで、監督自身が「この映画は同性愛の映画ではない」とあえて言ったほどである。あくまでも大変に仲のいい親子を描写している、ということなのだろう。

しかし作中にはそんな二人の姿を奇異に感じる人間がちゃんと登場している。主人公の恋人の女性も二人の間には入り込めないと告げるし、主人公の軍学校での同級生も、学校を訪ねてきた父親に訝るような視線を向ける。つまりこの映画を作った人はちゃんと、二人の仲が世間一般の常識的な親子の姿から逸脱しているとわかっているのだ。

二人は互いに大変に愛し合っているのに、なぜかその姿はひどくはかなく不安定だ。満ち足りた様子など微塵もなく、欠けた部分を求め続けているようにしか見えない。抱きしめあっていても、顔が触れそうなくらいにそばにいても、安心感は全く伝わってこず、それどころか出口が見えない寂しさだけが募ってくる。

父親は息子を溺愛することで最愛の妻の影を追っていて、息子は父親の全てを知り尽くそうとしてそれが叶わずいらだっている。愛しすぎて近づけば近づくほど、決して分かち合えない部分が際立つことに気づかないで生きているのだ。そして、人には分かち合えない部分、知ることが絶対に叶わない箇所があることを受け容れなければいけないのだと、息子は自分の力で理解する。理解したとき息子は父から離れることを宣言し、そして物語は終わる。

この映画は自立という名の別れの映画だ。だけれど、闇雲に求め合う親子が別れを受け容れるとき、なぜかずっと一緒にいた最初のときよりも、見ているこっちの心が安らぐのである。好きだから、愛しているからと自分を差し出し、相手を求めることが必ずしも幸せには繋がらないと今更ながらに思わされる。

つまるところ、どんな人間も独りなのだ。自分の世界には最初から最後まで誰もいないことが当然なのである。もしも誰かがいたとしてもそれは一時的な存在で、けして住民ではない。それを当然ではないと思いこむことが苦しみの始まりなのだろう。

この親子は互いに愛しぬくことでその境地に至ったのだろう。それはきっとすごく幸せな別れ方だ。たぶん何度も何度も見る作品になりそうな気がする。
posted by まる子 at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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