夕方に帰宅し、寒い寒いと言いながらファンヒーターをつけた。トイレに行って戻ってきたらそのファンヒーターが動かなくなっていた。コンセントがささっていることを示す通電中のランプ(みたいなもの)さえ消えている。つまり電気が来ていないのである。コンセントを何回も抜き差しし、灯油のチェックをし(ほぼ満タンだった)、フィルターの掃除やらあれこれやってみたが、一時間経っても全くうんともすんとも言わない。完全にオシャカである。
この寒い時期、ファンヒーターがねぇのは死活問題だぞ…としばらく寒い部屋で困り果てていたのだが、ふと古い石油ストーブを物置に置いていることを思い出し、うんうん言いながら引っ張り出してきた。もともとどこも故障していなかったが、もう20年近く使っていないストーブである。ほこりをかぶりまくり、完全に死に体と化していた。しかし掃除をし、給油をして点火したところ、何の問題もなく部屋を温め出した。まさかの中20年の登板にはストーブ自身も驚いていることだろう。
本当はこのストーブ、近いうちに処分するつもりだったのだ。というか捨てよう捨てようと思いつつ20年そのままだった。いやあ、捨てなくてよかった!と心底ホッとした。思えばもの心ついたときにはすでに家にあったストーブで、色々懐かしい思い出もある代物だ。五徳の上でおぜんざいを作ったり、猫が肉球をやけどしたり…。ファンヒーターにはないジンワリとした暖かさも懐かしく、オレンジ色の火を眺めながらしばしノスタルジーにふけることができた。
しかし明日の朝から大変だなあ。ファンヒーターみたいにスタートダッシュが利かないから、早めに起きて点けておかないとね。