最近気づいたのだけど、私は曲がりくねった道というやつが大変苦手である。曲がりくねったというか、不規則な道ばかりの環境だとものすごい圧迫感を覚えてしまうのだ。ゆるくカーブしていて広くなったり狭くなったりし、あげく唐突に不思議な角度で二手に分かれていたり(もちろん三叉路も)すると「えー、どうしよう」と言いようのない不安にかられる。私はごくごく軽い閉所恐怖症なのだが、狭い場所に放り込まれたときのような気持ちになるのだ。想像するだけでも若干そんな気分にさせられる。単なるやりにくさとは別の感情だ。
私が住んでいる所は道路が碁盤の目と言われていて整理されていることが多く、比較的どの道路もまっすぐだし、曲がり角もはっきりしていることが多い。裏道に入ればその限りではないが、それでもぐにゃぐにゃした道にはあまり縁がないのだ。そういう状態で育ってきてしまっているので、道があまりにもカオスな状態だと不安になるのかもしれない。生来方向音痴ということもあり「ひょっとしたらたどり着けない(帰れない)のではないか?」という不安感を抱きやすいということだろうか。
そう考えてみると私は「このままどこにもたどり着かない」という状態をものすごく恐れる人間ということになるなあ。狭い場所が怖いというのも、膠着状態を恐れてのことだし。何ごともスッといきたいんだろうな。