相も変わらず私の家にはセールス電話がかかってくるのだが、私の職場(といっても別部署だけど)からそうと知らずにかかってくることがあって、こういうときはさてどう答えたらいいのやらと半笑いになってしまう。何となくむげにできないように思っちゃうんだよな。もしもそういう事情がばれたら、なんか知らぬところで評価落ちそうでさ。いや、直接の関係はないからまず間違いなくばれないだろうし、別に気にしなくてもいいっちゃいいんだけどもね。
病気を人一倍嫌うのに、病院をそれ以上に嫌ううちの父親は、何かというと「俺ガンちゃうか?」「俺、脳梗塞かもしれん」「なあ、なあ?」とうるさい。そんなに気になるなら病院に行きゃいいじゃないか、私は医者じゃないぞと言うと、医者は嫌だと言う。自分が病人だと確定してしまう状態に耐えられないらしい。高血圧の薬を飲んでいるくせに、「不調を抱えていると思われるのがいや」と言う理由で、健康診断ではそれを言わなかったりするのだから、我が親ながら呆れてしまう。そのくせ摂生して体調管理するのは自分が無理して健康でいようとしているようでいやだと言いだしたりする。弱さを毛嫌いしているので、自分に弱みがあると自覚する、もしくは弱い部分があると他人に思われることがどうにも我慢ならないようなのだ。そんなことにわたしゃ付き合いきれないよ。そもそも私が何を言ったって聞かないんだし。