今日夕方のニュース番組を見ていたら、ニホンザルの特集をやっていた。ニホンザルのボス猿の就任期間は平均5年だというのに、たった3ヶ月でその座から陥落したサルがいるという内容だった。先代のボスはその人望の厚さから15年という驚異的な期間ボスとして活動していたのだが老齢のためどうも勇退したらしい。その後もサルたちにはたいそう慕われて悠々自適な老後を送っている。
しかしその次にボスの座に就いたサルはすぐにキレ、弱いものいじめはするし面倒見は悪い、自分のことしか考えないどうしようもない暴君だったのだ。当然人望などあるはずもない。結局わずか就任3ケ月目にしてクーデターを起こされ、群のナンバー2、3、4の三人組に奇襲攻撃をかけられ袋叩きにあい、ボスの座から引き摺り下ろされてしまった。そして現在はその謀反を起こしたナンバー2がボスを務め、乱暴者の元ボス猿は完全に孤立していた。
私はニホンザルのボスになるには腕っ節の強さだけが条件だと思っていたので少なからず驚いた。どんなに横暴でも強ければみんな仕方なく従うのだろうと。恐怖のみで支配しているとばかり思い込んでいたのだ。でも実態は違うのですな。やっぱり強くてなおかつ優しいものが慕われるらしい。サルに対して関心はないけれど、なかなか興味深かったです。動物も相手の人格を判断基準にしているなんて面白いなあと。
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